緑が丘の旧アネックス跡地に「メガドンキ」がやってくる 物価高の今、地元の不動産屋が思うこと
今朝の岩手日報(10月16日付)を開いて、思わず「おっ、ついに決まったか」と声が出ました。
昨年(2025年)の8月に惜しまれつつ閉店した、盛岡市緑が丘の「アネックスカワトク」。その跡地に、なんと総合ディスカウント店の「MEGA(メガ)ドン・キホーテ」が入ることが分かったそうです。オープンは年明け、2027年2月の予定とのこと。
静まり返っていた、あの大きな建物
アネックスが閉まってからこの1年ちょっと、仕事で緑が丘周辺を車で通るたびに、あの大きな建物が静まり返っているのを見て、なんとも言えない寂しさを感じていました。
1989年のオープン以来、36年間もあの場所のシンボルだったわけですから。街の灯がひとつ消えたような感覚があったんですよね。
それがここ最近、屋上へ上がるスロープの増築工事が始まり、外壁も一部塗り替えられて、建物の中も慌ただしく入れ替え作業が進んでいました。
現場の前を通るたびに、工事の音を聞きながら「次は一体どこが入るんだろうね?」「あの広さだから、普通のスーパーじゃなさそうだよね」なんて、地元のオーナーさんやご近所の方とずっと噂していたんです。
東北で岩手にだけ無かった「メガドンキ」
それがまさか、東北6県で唯一、岩手県にだけまだ無かった「メガドンキ」だったとは。
上堂にあるドン・キホーテには行ったことがある方も多いと思います。ただ「メガ」がつくと売り場面積がぐっと広くなって、日用品や雑貨だけでなく、野菜や肉などの生鮮食品、お総菜までしっかり揃う「スーパーマーケット機能」を持った店舗になります。
地元で商売をする身としての本音
こういう大型の量販店が新しく進出してくると、どうしても既存の地域業者さんとの軋轢(あつれき)や競争が生じるのは事実です。同じ地元で商売をする身として、そういう複雑な側面があることはもちろん頭をよぎります。
でも、あえて一人の生活者として飾らない本音を言わせてもらえば……
「これだけ何でもかんでも物価が上がっている今の時期に、メガドンキのような安売り大手が出店してくれるのは、めちゃくちゃありがたい」
というのが正直な気持ちです。
日々の食費や日用品の値段にため息が出るようなご時世です。緑が丘周辺に暮らす人たちにとって、生鮮食品まで安く買える大きなお店が近くにできるのは、家計の強い味方になってくれるはずです。
ひとつだけ気になる「2月オープン」
少しだけ気になっているのは、オープン予定が「2月」だということ。
盛岡の2月といえば、一年で一番冷え込みが厳しく、雪や凍結に悩まされる時期です。「いま工事している屋上スロープ、真冬のツルツル路面で渋滞したり滑ったりしないかな…」「オープン直後は周辺の道路が混みそうだな」なんて、ついつい地元民ならではの余計な心配もしてしまいます(笑)。
それでもやっぱり、冷たい冬の空気の中で、あの場所にまた明るい看板が灯り、人のにぎわいが戻ってくるのを想像するとワクワクします。
百貨店のカワトクの流れをくむ、ちょっと上品で落ち着いたアネックスから、元気でド派手なメガドンキへ。
時代とともに街の風景やお店の顔ぶれは変わっていきます。それでも、人が集まり、地域の暮らしを支える場所として建物が生き続けるのは本当に嬉しいことです。
来年の2月、緑が丘の街並みや人の流れがどう変わっていくのか。不動産屋としても、一人の買い物客としても、楽しみに待ちたいと思います。
本記事は、岩手日報2026年10月16日付の報道と、MEGAドン・キホーテ盛岡店(仮称)の求人情報を伝える地元媒体の報道(2026年10月13日〜15日)をもとにしています。店名は仮称で、具体的なオープン日は未発表です。